The Rider
Worked with a statue of Prince Komatsunomiya Akihito who was the symbol the victory over the former edo-garberment and the modernity, in the in Ueno Park with a permission.
The first impression of the statue was "a cute solder with fluffy thing on his head", which was totally obscure complicated fashion trend, any thing is exotic. Anything with time passed become exotic. I have decelerated this tenancy by adding some other symbols to the statue with dramatic lights in the dark.
上野の小松宮彰仁親王像を見た時、「あ、兵隊さんが羽のついた帽子をかぶって、馬に乗っている。かわいい」と思った。同時にこの感情に歴史に対する認識、配慮が全く欠落していることに愕然とした。「かわいい」思った根拠は、例えば毛沢東の時計やユニコーンのTシャツ、インディアンの羽など、現代のファッショントレンドによると、ノスタルジックな物、エクゾチックな物がトレンディーであると見なされていることから来るのであろう。このトレンドは時として、異様に映る。立場の違った人から見れば、非常に失礼な行為になりうる。判断する人の立場からの視線で、他者であり過去であると見なす事により、それがエキゾチカでノスタルジアであるかどうかが決まるとしてこのトレンドの法則を応用すると、千年後には政治も文化も変化し、歴史を体で記憶している人が生存しなくなった時、現在では政治的判断から差別的、危険、好ましくない表現とされていることも、ノスタルジーとエキゾチカの対象となっているかもしれない。現在の深刻な紛争でさえも、未来から見るとノスタルジアの対象でありうるのあろう。
そこで異なった立場の人には異なった物がトレンディーであろうことを想定し、古今東西の様々な文化やイデオロギーのシンボルをアセンブル銅像と一緒に配置し、よりキッチュでおしゃれであるはずが「やばい」ものになった状況を作り出したい。これは消費社会の表面的な記号遊びを加速したことにより、グロテスクな怪物と成り果ててしまったオブジェをイメージしている。しかし、同時にこのオブジェは異なった立場の人々が互いの差異を認め合い、敬意を払い合う、平和な社会においてはトレンディーであり得る可能性も秘めている。
夕暮れのまだ空に色が残っているあたりに、夜桜と一緒にライトなどを当て、暗闇の中に妖しく浮かび上がる異形の物体をイメージ。
撮影場所:上野恩賜公園内小松宮彰仁親王像及びその周辺
撮影要領:段ボールその他で制作したオブジェを銅像及びその周辺に設置、撮影後退去。
撮影日時: 3月30日(日)